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11月半ばくらいのお話です。恋人同士です。







冬になり、つくしの部屋にコタツが設えられた。
司にしてみれば初体験のコタツだ。
そもそも椅子文化で育った司には座卓自体が馴染みがない。
そこへ来てコタツと言われてもピンとこなかった。
しかし入ってみればこれがなかなかに快適な代物だ。
しかし…


「ちょっと、道明寺! その座り方、やめてよ!」


60センチの正方形の座卓に司の長い脚は収まらない。
胡座をかくと足先がコタツに入らず冷たい。
だから足先を入れようとしてついつい膝を立てて座ってしまう。
そうすると司側のコタツ布団がオープンになってしまい、暖気が逃げてつくしが苦情を言ってきたのだ。


「机が小っさくて足が入らねぇ。」

「脚を伸ばせば?」


机に肘をついた状態で伸ばすと足先がコタツから出てしまう。
出ないように伸ばすと今度は机が遠い。


「悪りぃ。俺の脚は長げぇからな。こんなちびっ子向けには収まらねぇわ。」

「誰がちびっ子だ。仕方ないな。じゃ、布団を寄せよ。」


コタツ布団を司側が長くなるように配置し直した。
つくし側はギリギリだ。


「あー、でもこれじゃちょっと寝るときに短すぎる。」

「じゃ、お前こっち来りゃいいじゃん。」


司が指したのは自分の横、つまりL字に座ろうと言うのだ。
コタツ布団もL字に偏って配置し直し、つくしは司の隣、ベッドを背にして入った。


「ああ、うん、これでいいか。」

「な、これなら…」


司は掠めるように横に座るつくしにキスをした。


「なっ」

「これならキスもしやすいな。」

「バカッ!」


振り上げたつくしの手を受け止めてそのまま引き寄せると、今度は長いキスを楽しんだ。


「んんーー!…ッハァ…やめなさい!」

「やだね。お前のキス大好き。このポジション最高。」


そしてそのまま押し倒すと、また被さった。


「んっ! んんんー!!…ンッ…やめてって! もうダメ! 戻す!」

「えーー」

「えーじゃない! この、猛獣!」


結局、またコタツ布団は元どおりの位置に戻され、つくしも定位置に戻った。


「立膝禁止だからね!」

「チッ、獲物が逃げたか。」


しかしこの数時間後には、伸ばした脚でつくしの脚を挟むという新技で司が獲物捕獲に成功し、また喝を入れられることになった。










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2019.08.12
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