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「東京初夜物語」は「ハウスキーパー」の続きの物語です。
あのジレジレはなんだったのか!?ってくらい、とにかく初夜を迎えたい坊ちゃんのガルガル記になっております。
ご容赦ください。

未読の方は、先に「ハウスキーパー」をお読み下さい。

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ここ数ヶ月、俺の部屋に通ってきていたハウスキーパーが牧野だとわかり、やっと再会できて俺はプロポーズをした。
俺にはやっぱりこいつしかいないから。

なんだかんだとグダグダ言っていた牧野を説き伏せて30分。
泣いていた牧野はやっと落ち着いた。


「大丈夫か?」

「ん。」

「じゃ、行くぞ。」

「え! 本気?」

「まだわからないのか? 本気だ。俺たちは結婚する。先にお前の両親に挨拶だ。」


立ち上がろうとしたらグッと引っ張られて俺はまたベッドに座わりこんだ。


「じゃ、ちゃんと言う。」

「何をだ?」


隣に座る牧野をじっと見つめていると、顔を赤くしたり青くしたり百面相している。


「どうした?」


すると牧野は俺を睨みつけた。
その瞳は8年前に俺に宣戦布告した時の決意のこもった瞳だった。


「あ、あたしも道明寺が好きだよ!」


!!!


「お、おまっ、喧嘩売るみたいに告白するな!」


なんて、つい俺もケンカ腰で答えちまったが、まさか言われると思わなかった。
じわじわと実感がこみ上げる。
8年越しの恋、2度同じ女に惚れた恋が実った瞬間だった。
俺は堪らず牧野をベッドに押し倒してまたキスをした。


「んんっ!ちょっと!んーー!!」

「俺もお前が大好きだ。役所行く前に、一回、愛を深めるか。」


俺は牧野のポロシャツの裾から手を入れて、その肌を撫でた。
極上の手触り。
高校時代、触りたくてたまらなかった牧野の身体に8年の時を超えて触れていると思うと、それだけでゾクゾクとした興奮が駆け上がってくる。
早くこいつを喰いたい。


「こらっ! 待て待て待て!!」

「待てない。お前が欲しい。愛してる。」

「無理無理無理!!! 無理だから!!」

「先に風呂入るか?」

「そういうことじゃない!! 無理なの!」

「なんだ? 女の日か?」

「じゃなくて、その、…初めてだから…

「あ? なんつった?」

「したことないからっ! 初めてなのっ! だからこんなのやだっ!!」


牧野は今日最高に真っ赤な顔でそう言い放つと、枕を引き寄せて顔を隠した。

したことない?
   なにを?
初めて?
   なにが?

・・・まさか

俺は牧野から飛び退いた。
それは自分が覆いかぶさっていた女が尊いと気づいたから。


「処女、か?」


枕から目だけを出した牧野は眉がハの字になっていた。


「ほら、呆れてる。25にもなって処女とか、面倒な女とか思ってる。」


呆れる?
面倒?
どっからそんな発想になるんだよ。
いま、俺が感じてる喜びはなんて表現したら伝わる?
いや、でも待て。


「お前、あの時、類と同じ部屋だったよな…」

「え? 何?」

「だから、滋の別荘で…」


あの時ほど人生で冷静だったことはない。
滋が、牧野が湯でのぼせてるって駆け込んで来て、考えるより先に体が動いて。
そしたら廊下の先から類が裸の牧野を抱きかかえて歩いて来て……
その手が牧野の素肌に触れてた。

それを見た俺の中に渦巻いた感情は嫉妬とかそんなもんじゃない。
滋を選んだ罰だと思った。
まだ牧野を好きなのに、忘れられないのに、忘れるために他の女に逃げた罰を受けてんだ。
類と牧野が同じ部屋だって聞いて、ああ、こういうことか、牧野を諦めるってのは牧野が他の男に触れられることを受け入れるってことなんだ。
そう思ったらもう無理だった。
居ても立っても居られない。
この場を離れたくて仕方ない。
牧野の傍に行きたくてじっとしていられなかった。

………そうだ、他の女を抱いたときと同じだ。
俺の居場所はここじゃない。
本当はあいつの横にいるはずだったのに。
あいつに触れるのは俺でありたかったのに。


「お前、あの時、類と……」

「!! バッ、バカッ!! 花沢類としてると思ってたわけ!? んなわきゃないでしょっ! しっ、してたのはあんたでしょ!滋さんと! 」

「バカ野郎!! してねーよ!!」


してなかった?
まだ誰もこいつに触れてない?


「お前はやっぱり、俺のために生まれてきた俺の運命の女だな。」

「は?」

「俺がいまどんなに嬉しいか、お前にはわかんねぇんだろうな。」

「嬉しいの?」

「そうと分かれば最高の初夜にしてやる。」

「しょしょしょ、初夜!?」

「清らかなお前に相応しい場所を探すから、やっぱ先に婚姻届だな。」

「き、清らか? 道明寺、頭、大丈夫??」

「さ、行くぞ!」


俺は牧野の手を取ってベッドから起こすとペントハウスを出て車に乗り込み、そのまま役所へ直行した。








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2019.03.19
コメント記入欄

再会した途端よ!まだ数時間よ!
坊ちゃん!少し落ち着いて!
(やっぱ坊ちゃんは怒涛の攻めが似合います〜(^_-)-☆)

カオカオ | 2019.03.19(Tue) 17:24:34 | URL | EDIT

Re: タイトルなし

カオカオ 様

コメント、ありがとうございます!
数時間どころか、1時間くらいじゃないかな
まだ午前中ですよwww
こっから坊ちゃんらしさ全開で!

nona | 2019.03.19(Tue) 23:53:16 | URL | EDIT