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はじめまして
当ブログの主、ノナと申します。

「花より男子」原作漫画の二次小説を書いてます。
CPは×つくしです。

基本的にハッピーエンドを目指してますが、キャラのイメージを崩したくない方や、原作以外のストーリーに抵抗がある方は閲覧をお控えください。

また、作中に登場する人物、団体等については、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

原作者さま、および出版社さまとは無関係です。
あくまでも個人的趣味で書いておりますので、登場人物や組織・社会設定などの詳細は適当です。ご容赦ください。
また、内容の無断転載、複製、二次使用等はご遠慮ください。






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2025.01.01
ご心配をおかけしました。
今日からまたよろしくお願いします。









真実を共有し、互いを諦めないと決めた二人は婚姻届を出すことにした。
例え春には無効にされて離れることがあっても、心は添い遂げようと決めたからだ。
土曜日だったその日に婚姻届をもらいに行き、つくしは千恵子に連絡を取って午後には挨拶に行くことにした。




「まぁまぁまぁ! 道明寺様、ようこそいらっしゃいました! 遠いところをありがとうございます〜」


急な申し入れにもかかわらず案の定、千恵子は司の来訪を諸手を挙げて喜んだ。
リビングに通され、ダイニングテーブルに4人で座ると、司はやや椅子を引いた。


「お義父さん、お義母さん、この度はご挨拶が遅くなってしまい、申し訳ありません。」

「いえいえ、いいんですのよ。ホホホホ。またつくしとお付き合いしてくださって、こちらこそ有難いことですわ。」

「ママッ!」

「それで、つくしと結婚を考えていらっしゃるとか?」


司は顔を引き締め、千恵子と晴男を交互に見た。
そのあまりの男っぷりに千恵子が思わず赤面する。


「ええ、本日お伺いしたのもその件です。是非、結婚のお許しを頂きたく存じます。つくしさんを私にください。」


司は頭を下げた。


「パパ、ママ、あたしからもお願いします。」


つくしも頭を下げた。
その様子に夫婦で顔を見合わせ、答えたのは晴男だ。


「道明寺さん、どうぞ頭を上げてください。」


司が顔を上げると元々柔和な顔をさらに綻ばせた晴男の表情があった。


「つくしは頑固で鈍感な子ですが、そんな子が生涯の伴侶に選んだ人だ。きっとつくしはあなたとならどんな困難も乗り越えていけるでしょう。お家のご事情もあるでしょうが、どうぞ、つくしをよろしくお願いします。」


そう言って最後は晴男とそれに倣って千恵子が頭を下げた。


「ありがとうございます。必ず二人で生きていきます。」


晴男から婚姻届の証人欄にサインをもらった二人は、翌日の日曜日には道明寺邸の椿を訪ねた。




***




司が道明寺邸を目の当たりにする心境はこれまでとは違っていた。
これまではただの自宅だったものが、今では魔物の住まうラビリンスだ。
長い歴史と家柄と財力。
そういうものが愛や尊厳を犠牲にする価値のあるものとは到底思えない。
そう思えるようになったのは自分の隣に愛する人がいてくれるからだと司は思った。
この人がいなければ、自分は一生、つまらないものをあたかも極上と思い込んで生きていた裸の王様だったろう。


「いらっしゃい。訪ねてくれて嬉しいわ。」


司から連絡を受けた椿は穏やかな微笑みを浮かべて出迎えてくれた。
つくしにすべてを打ち明け、その上でつくしが共に困難に立ち向かう決心をしてくれたと聞かされ、椿は一人涙を流して弟がつくしに出会えた幸運を神に感謝した。


「さ、早速、サインをさせてちょうだい。」


応接室に通され3人でソファに座ると、司は椿の前に婚姻届を広げた。
そこには司とつくし、そして一人目の証人である牧野晴男のサインがあった。
椿は自分の万年筆を取り出すと、慎重に名前を書き込んでパッと明るい顔を上げた。


「これで完璧!」

「姉ちゃん、サンキュ。」

「いいの。あなたたちの幸福が続くことを心から祈ってる。つくしちゃん、ありがとう。」

「いえ、お姉さんこそお辛い立場でしたよね。私に内緒にしなきゃいけなくて。」


つくしの言葉にまた涙腺が崩壊してきた。


「ズッ、グスッ、やめてよ、私のことなんていいのよ。本当につくしちゃんには感謝してるんだから。こんなどーしようもない男を引き取ってくれて、どんなに私の心の重荷が軽くなったことか。」

「お姉さんの作戦にまんまと乗っかっちゃったのが運の尽きです。」

「おいっ」

「あの時、冷たい姉を演じるのが辛かったわ。つくしちゃんが「優しいところもある」って司を庇ってくれたのが嬉しくてね。ああ、やっぱりつくしちゃんしかいないって。最後につくしちゃん言ったでしょ?「立ち直った司がどう生きるかは司が決めることだ」って。本当にそう思うわ。だから何があっても負けないで。私はいつでもつくしちゃんの味方だから。」

「ありがとうございます。」

「ところであなたたち、結婚式はどうするの?」

「それは、」


司が言いかけて、それをつくしが継いだ。


「それはまだ考えてません。あたし達の関係が盤石になったら、そのときはって思ってます。」


つくしの言葉を受けて、椿は考え事をするようにソファの肘掛けで頬杖をついた。


「このあと、まだ時間あるでしょ? 今日の記念に写真だけでも残しましょうよ。」


そう言うと二人の返事を待たずに立ち上がり、内線を手に取った。


「キヨさん、つくしちゃんにフィッティングルームを用意して。ええ。司は自分の部屋で着替えるわ。」

「姉ちゃん、着替えるってなんだよ。」


内線を置いた椿はつくしの腕を取って立たせ、歩き出した。


「えっ、えっ!?」

「姉ちゃん!」

「いいから、あんたも自分の部屋に行きなさい。行けばわかるわ。じゃ、つくしちゃんを借りるわよ。」


つくしは司に目で困惑を訴えながら、椿と共に部屋を出て行った。






1時間後、道明寺邸の一室でカメラマンが二人を待ち構えていた。
最初に入ってきたのは光沢ある黒のフロックコートを着た司だ。
そしてそこに、椿とキヨに付き添われたつくしが入ってきて司は目を見張った。


「つくし……」


つくしは椿がデザインしたウエディングドレスを纏っていた。
それは司がリクエストした通り、肌を一切出さないデザインだった。
身頃と袖はシルクとレースの2重仕立てで、細い首はレースだけで覆われている。
シルク地はオフホワイト、レースはアイボリーになっており、レースの繊細さが浮き上がっていた。
細いウエストで切り替えられたスカート部分はふんわりとしたプリンセスラインで、重ねられたシフォンを身頃と同じレースの生地が覆っていた。

黒髪は結われ、ベールではなく白い生花とパールで飾られている。
つくしの清純さを表すように化粧は白い肌を生かし、頬にはパウダーピンクのチークを淡く乗せ、唇にはパリスピンクのリップを引いた。


「さ、つくしちゃん。」


椿に促され、つくしはドレスをさばきながらおずおずと司に歩み寄った。


「あの、こんなにしてもらっちゃったんだけど、どうかな?」


照れた瞳が上目遣いに司を伺った。


「…すげぇいい。綺麗だ…俺の理想そのものだ。」


その言葉につくしの顔が赤く染まった。
そしてさらに司に近づき、その顔を軽く睨んだかと思ったらつくしの思い切ったような言葉が届いた。


「あんたも…か、カッコイイよっ」


大晦日に「愛してる女から言われたい」と乞うた言葉が不意に発せられて、司もまたカッと上気した。
嬉しいと照れくさいが交差する。


「お前…褒める時に睨むなよ。」

「睨んでないっ」

「まぁいい。どんなお前も愛してるから。」

「ちょっと! そういうことをサラッと言わないで!」

「ははははっ」


そして若い二人は並んで立ち、今日という門出の善き日を永遠にフレームに収めた。




***




その後、ランチをご馳走になり道明寺邸を後にした二人はそのまま区役所に婚姻届を提出し、再会からおよそ9ヶ月、晴れて夫婦となった。


「つくし、これからもよろしく。」

「もう道明寺って呼べないね。だってあたしも道明寺になっちゃったもん。よろしくお願いします。旦那さん。」

「おう、そうか! お前も今日から道明寺か! 奥さん。」


結婚式もパーティーもない、二人だけの厳かな結婚。
それは砂上の楼閣だったかもしれない。
でも例え楼閣が幻だったとしても、砂に巣を作って生涯を過ごす生き方だってある。
どこだろうが司とつくしは互いが一緒ならそれでよかった。

プラチナに金のラインを入れたデザインでオーダーした結婚指輪にはそれぞれが想いを込めた言葉が刻み込まれた。


“ You are my love and life. Tsukasa ”
(あなたは私の愛であり命です。司)


“ You are my lifetime treasure. Tsukushi ”
(あなたは私の生涯の宝です。つくし)


その夜、二人は抱き合った。
司は初めて、愛する人を心を込めて抱いた。
生殖を目的とした、結果を求める抱き方ではなく、ただ純粋につくしを愛する行為だ。
肌の隅々にまで触れ、口づけし、濡らし、それはつくしでさえも焦れるような長い愛撫だった。


「つくし、愛してる。生涯、お前を愛し、守ると誓う。」

「司、ありがとう。あたしも……同じだから…」

「クッ だからそこはお前も「愛してる」だろ?」


繋がって溶け合い、互いを与えて分け合う。
押し上げ、引き上げ、同時に昇り詰める。

人だけが享受する生殖を超えた営みは愛の力で究極の快感をもたらし、司もつくしもこの夜、生涯忘れない幸福を心にも記憶にも刻み付けた。










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2019.08.17




皆さま、こんばんは!

台風が日本列島に襲いかかっている今夜、いかがお過ごしですか?
この度の台風10号で被害に遭われた方々に心よりのお見舞いを申し上げます。

かく言う私は自宅に帰れなかった人間でして、もう一泊、帰省先に在在しております。
しかしそのために16日からの連載再開に間に合わなくなりました。

ですので、本日も更新はお休みします。
「御曹司、クビになりました。」の第三部は17日から再開します。

楽しみにしてくださっていた方、申し訳ありません。

今後も当ブログをよろしくお願いいたします!


nona











2019.08.16





12月の半ば。
互いの肌に触れるというスキンシップをするようになり、つくしはあることが気になっていた。
それは手荒れだ。

冬になって家事にお湯を使うようになると毎年、手が荒れてくる。
例年はハンドクリームをつけて、あとは多少荒れていても気にならなかったが、司に触れるようになってから少しのことも気になるようになった。

ガサガサした手で触れれば痛いのではないか。
あの、男のくせに肌理の細かいスベスベした肌に傷をつけるのではないか。

だからつくしは職場でも家でも、いつもよりも頻繁に、なおかつ念入りにハンドクリームをつけていた。




ある日、お風呂上がりにハンドクリームのチューブを手にしたつくしに司が心配げに聞いてきた。


「日に何度も使ってるけど、手、そんなに気になるのか?」

「あ、うん、冬場はどうしても荒れちゃってさ。ストッキングとか電線しちゃうんだよね。はは。」

「ふーん。じゃ、俺にも。」

「え? 道明寺も?」

「前につけてくれただろ。」


それは一緒に暮らし始めて間もない頃。
初めての家事で手が荒れた司につくしがハンドクリームを塗り込んでくれた時のことだ。
あの時はまだ告白もしていなくて、つくしを好きな気持ちを隠していた。
でも今はもう両想いで、肉体関係は無くとも触れることはできる関係だ。
多少、ムラムラときても、それを気取られても問題はない。
・・・いや、あとで苦しむかもしれないが、つくしと触れ合えるなら・・・それでもいい。

向かい合ってコタツに入り、司が手を出し「ん」と促した。
つくしは「フゥ」と息を吐き出し、仕方ないなぁといった面持ちで司の手にハンドクリームを塗り込んでいった。
手の甲、手のひら、指の一本一本、左が終われば次は右。


「……………」

「……………」


なんだろう、この感覚は。
ハンドクリームを塗ってあげるだけの行為なのに、なんだかソワソワと落ち着かない。
チラリと視線だけで向かい側の司を見上げると、司はじっと手を見ている。
司の手につくしの手が組んず解れつ纏わりつく様子を見下ろしていた。
ハッとしてつくしは手を離した。


「あ、あとは自分でやって。」


つくしはハンドクリームを司に押し出すと、自分の手はコタツに仕舞い込んだ。
すると司は、自分の前に置かれたハンドクリームを手に取った。


「今度は俺が塗ってやるよ。」

「へっ!?」

「ほら、手ぇ出せ。」

「いやっ、いやいやいや! いいよ、あたしは自分で塗ったから。」

「…なんか顔赤いけど、どうした?」


司がニヤリと口角を上げ、つくしの表情を伺ってくる。


「お前がしてくれたからお返しだ。別に手だろ? 何を意識してんだ?」

「いっ意識なんてしてないわよっ。何言ってんのよ。そんなにしたけりゃどうぞ!」


司の挑発に乗り、つくしは手を出した。
その手にクリームを乗せて、司の大きな手が包んだ。
両手でつくしの手のひらを揉むように刷り込んでいく。
細い指の表面は束ねて塗られたが、指の間は司の指が組むように合わされ、何度もスライドされた。

司の長い指がつくしの指の間を行き来する感覚がなぜかつくしの体温を上げていく。
手に向けていた視線を司に移すと、熱のこもった瞳とぶつかった。
その瞬間、つくしの身体が一気に朱に染まり、強引に手を引っ込めると、コタツをひっくり返す勢いで立ち上がった。


「ね、寝る! おやすみっ!」


飛び込むようにベッドスペースに入り、布団を頭から被った。
しかし部屋の明かりを消した司がすぐに入ってきた。
壁ギリギリまで身を寄せているつくしを今夜も背後から抱え込み、その耳元で甘く低く囁いた。


「どうした?…感じたか?」


その瞬間、ゾワゾワゾワッと何かがつくしのミゾオチを駆け上がった。
そして司が後ろから首筋に顔を埋め、左手は服の上からつくしの腿に触れた。


「…ど…道明寺、今夜はやめて…」


弱々しいつくしの声が聞こえる。
でも司はやめない。
弱い声しか出せないのは感じている証拠だ。
この機を逃すわけはない。


「なんで? 触れるだけだ。それ以上はしない。」


腿を撫でていた左手がトップスの裾から入り込み、つくしの腹部に直接触れた。


「あっ…やっ…」

「牧野、こっち向け」


つくしは肩を掴まれ強引に振り向かされた。
潤んだ瞳ははっきりとは開けていられずに切なげに細められ、司を見上げている。
直に腹部を撫でていた司の手が、今後は背中に回るとつくしはギュッと目を閉じ、さらにゾワゾワとした感覚に襲われた。


「牧野も…」


その囁きに呼応してつくしも司の服に手を入れ、その背を撫で始めた。
しかしその手はすぐに引っ込められた。


「牧野、やめるな。」

「でも…手が…」

「手がどうした?」

「荒れてるから、痛いかも。」

「お前、それで気にしてたのか。」


司はつくしが隠した手を取った。


「ンなに荒れてねぇじゃん。大丈夫だろ。」


そう言って自身の背中に導いた。


「でもっ」


つくしの言葉を遮るように、チュとキスをする。


「お前がくれるものなら、例え痛みでも俺は感じちまうだけだ。だから…触れてくれ。」


そうしてつくしの背をグイと引き寄せ、今度は甘えるように唇を重ねた。









14日、15日の更新はお休みします。

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2019.08.13
11月半ばくらいのお話です。恋人同士です。







冬になり、つくしの部屋にコタツが設えられた。
司にしてみれば初体験のコタツだ。
そもそも椅子文化で育った司には座卓自体が馴染みがない。
そこへ来てコタツと言われてもピンとこなかった。
しかし入ってみればこれがなかなかに快適な代物だ。
しかし…


「ちょっと、道明寺! その座り方、やめてよ!」


60センチの正方形の座卓に司の長い脚は収まらない。
胡座をかくと足先がコタツに入らず冷たい。
だから足先を入れようとしてついつい膝を立てて座ってしまう。
そうすると司側のコタツ布団がオープンになってしまい、暖気が逃げてつくしが苦情を言ってきたのだ。


「机が小っさくて足が入らねぇ。」

「脚を伸ばせば?」


机に肘をついた状態で伸ばすと足先がコタツから出てしまう。
出ないように伸ばすと今度は机が遠い。


「悪りぃ。俺の脚は長げぇからな。こんなちびっ子向けには収まらねぇわ。」

「誰がちびっ子だ。仕方ないな。じゃ、布団を寄せよ。」


コタツ布団を司側が長くなるように配置し直した。
つくし側はギリギリだ。


「あー、でもこれじゃちょっと寝るときに短すぎる。」

「じゃ、お前こっち来りゃいいじゃん。」


司が指したのは自分の横、つまりL字に座ろうと言うのだ。
コタツ布団もL字に偏って配置し直し、つくしは司の隣、ベッドを背にして入った。


「ああ、うん、これでいいか。」

「な、これなら…」


司は掠めるように横に座るつくしにキスをした。


「なっ」

「これならキスもしやすいな。」

「バカッ!」


振り上げたつくしの手を受け止めてそのまま引き寄せると、今度は長いキスを楽しんだ。


「んんーー!…ッハァ…やめなさい!」

「やだね。お前のキス大好き。このポジション最高。」


そしてそのまま押し倒すと、また被さった。


「んっ! んんんー!!…ンッ…やめてって! もうダメ! 戻す!」

「えーー」

「えーじゃない! この、猛獣!」


結局、またコタツ布団は元どおりの位置に戻され、つくしも定位置に戻った。


「立膝禁止だからね!」

「チッ、獲物が逃げたか。」


しかしこの数時間後には、伸ばした脚でつくしの脚を挟むという新技で司が獲物捕獲に成功し、また喝を入れられることになった。










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2019.08.12
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